パンとバスと2度目のハツコイ
2017年製作
監督・脚本:今泉力哉
2年間付き合っていた人からプロポーズされるも、このさきもずっと好きでいられる自信がないし、好きでいてもらえる自信がないといって結局別れてしまった彼女。
浮気され離婚した元妻のことがまだ好きな彼。
結婚ってなんだろう?
「好きな人のこと、付き合ってないのに嫌いになんかなれない。」
「ずっと好きでいられるのは、相手があなたのこと好きじゃないから。」
「本当のことはどうだっていい。知らなくてもいい。」
好きになられると引いてしまう彼女の気持ち分かる。
好きって、理想だと思う。今まで自分の都合のいいように理想の相手を作り上げてきた。好きになられると、引いてしまうのは付き合ったらずっと憧れの存在じゃいられなくなるからなのかな
恋愛はいろんな価値観があるんだ。私は自分の恋愛観が間違っているのか、不安になってよくネット検索してたけど、そこにあるのは普遍的な答えであって、私の求めているものなんてない。
自分の中に、自分の恋愛観がある。それを知っているだけでいいんだ。
夜明け前に起きて、誰もいない静かな町をあるく。
映像がきれいだった。孤独、空、パン、彼女のファッション、家のインテリアも。
山でお互いの本音を叫ぶシーンもよかった。
「初恋の相手はいまでも相変わらず魅力的だあー!!!」
「どうしたらいいんだー!!!」
正解なんてないよね
洗車中のバスのなかから見る景色は、彼女は経験したことがない、特別なこと。でも、彼にとっては当たり前の日常。
彼女がみるブルーアワーは、毎日みても憧れられる。
それを最後に一緒に見たことで、2人の関係性変わっていくのかな?
もう一度みたい映画。